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2008-01-15

空想くるま会議

昨日、TEPCO銀座で行われている「くうそうン」の関連トーク、「空想くるま会議」を聞いてきました。


私たちは日頃意識はしませんが、mixiやセカンドライフのようなバーチャルな世界と接する機会はますます増えています。
それに伴い、バーチャルな世界ではより個人の趣味趣向にあったものが得られるので、リアルな世界でも同様に求められるようになっていきます。
そのときに、車の今後の発展の方向としてふたつ考えられます。
ひとつは車らしさを追求したもの、そしてもう一つは少し気の抜けた人間らしさのあるもの。
年齢層が上の方ほどシャープなものが求められるそうですが、しかし確実にユーザーと車の関係が変わってきており、車は何かをするための道具として求められています。
ただ、現在若者の車離れが進んでいますが、それは所有する喜びを知らない人が多いのではないかという意見があり、とても印象的でした。
もちろん、現在は将来に対する不安や収入の少ない人が増えているので、車体だけではなく維持費にもお金がかかる車を買うくらいなら、自分の好きなものを購入したり交際費などに充てる方が現実的だと考えるのも当然だと思います。
ただ、確かに車は高額なもので、そう簡単に買うものでもないので思い入れも強いですし、また家や職場とは異なる空間を手に入れることでもあります。
また、家族と車で旅行したり、デートをしたり、また日常的にスーパーに買い物に使うなど、車とともに過ごしたさまざまな経験の記憶が蓄積されるものでもあります。
そう考えると、車には理屈ではわからない価値があるものです。
もちろん、ある程度貯蓄面でゆとりがなければ、そのようなものに対してお金を使うゆとりが生まれないという矛盾もあります。
そこをどう解決していくかも、今後の課題のひとつなのかもしれません。
所有していなくても、車を運転する機会が得られるものにレンタカーがありますが、これまでのものは専用には作られていないので、レンタカーとしての楽しみ方を追求した車もあってもいいのではないかという意見も聞かれました。
車に対してもそうですが、今日本が抱える問題は、豊かなゆえになかなか贅沢な問題ではありますが、これまでの常識を打ち破り再発明することで、新たな社会が生まれるような気がしました。
これまでにつくられた「常識」や「普通」が、必ずしも良いとは限りませんし、必ずしも今の時代にあっているとは限りません。
以前松下電器の社長が変わったとき、「破壊と創造」という言葉を使っていましたが、そういうことが必要だと思いました。
この空想くるま、HP上で様々なアイデアを募集しており、投票数上位5組の提案者の方はCOOへのプレゼンの機会が得られるそうです。
この試みから、どのようなくるまが提案されるか楽しみです。

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