Tokyo Bouz Collection
築地本願寺で開催された「Tokyo Bouz Collection」に行ってきました。
仏教の出発点、それは「縁起」。
すべての人間、あらゆるいのち、あまねく存在が、意識するしないにかかわらず「縁」で結ばれています。
このイベントでは、その仏教が持つ「縁」をキーワードに、日本社会、そして世界の国々の平和を願って企画されたイベントです。
会場となった築地本願寺には、日本仏教を代表する7宗派(天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗)が一堂に集結し、様々なイベントが行われました。
そのなかで、僕は夕方行われたトーク「青空説法会 『庭説法 仏教とはなんだ!』」を聞くことができました。
このトークは2部で構成されており、1部は曹洞宗の尼僧、青山俊董師、2部は永六輔氏でした。
(こちらでその模様が見れるようです。100分頃から青山さんのお話を最後まで聞けます。永六輔さんのお話は途中までのようです)
青山さんのお話は、仏教を含めた宗教そのものが何かということを、すごくわかりやすくお話くださいました。
といっても、まだまだ僕は宗教についてわからない部分が多いのですが、簡単ですが下に書いてみます。
そもそも真理はひとつで、仏教もキリスト教もイスラム教も、その点では同じ。
ただ、その真理に気づいたのがたまたまお釈迦様だったりキリストだったりして、その気づいた人や場所と時が違うので、それぞれの展開のしていったのだそうです。
つまり、真理はひとつ。
さまざま宗教があるのは、その切り口が違うから。
そして、私たちはその真理を知り、「いかにあるか」から「いかにあるべきか」を考える。
生かされているという謙虚さ。
明日の地球を育て、人類を育て人を育てるにはどうしたらいいか、常に全体の中で今の自分がどうあるべきかを考えることが大事である。
また、切り口は必要あってうまれたものであり、その切り口、自分の少ない経験でしか見ることができないという謙虚さが大事である。
お話では、松尾芭蕉のことばで「不易」「流行」というお話もありました。
第2部の永六輔さんのお話も、すごい勉強になりますし、そしておもしろかったです。
内容もさることながら、話を聞く人と対話しながらトークをするので楽しいですね。
その反面、いろんな方向に話が飛ぶんですが。
メモしたノートを見ても、飛んでました。
そのなかからいくつか。
食事のときに「いただきます」というときのそのことばは、実は「あなたの『いのち』を私の『いのち』にさせていただきます」ということだったのだそうです。
全く知りませんでした。
また、鎌田實さんの「いい医者の10箇条」のお話もありました。
正確かはわかりませんが、ネットで以下を見つけました。
間違っていたらごめんなさい。
1 話を良く聞いてくれる
2 話が分かりやすい
3 薬に頼らない
4 暮らしの注意もしてくれる
5 専門医をすぐ紹介できる
6 患者だけでなく家族の気持ちも分かる
7 地域の施設に詳しい
8 セカンド・オピニオンを紹介できる
9 痛さや苦しさは勿論、悲しさやさびしさも分かる
10 本当のことをいってくれる
医者なのにと思いましたが、町医者ならこういう人の方が確かにいいと思いました。
とにかくお話は笑いにあふれ、おもしろかったです。
最後に、これからは、お坊さんがいろんな人を巻き込み、いろんな場に関わっていかないとだめだと言ったことばが印象的でした。
宗教というと、カルト集団のような悪い印象も定着してしまいましたし、そうでなくても宗教に興味を持つと言うと怪しい目で見られそうな気もしますが、全くそんなことはありません。
むしろ、このような2000年以上の長い歴史を持つ宗教で伝えている真理の方が、今の世の中よりもよっぽどまともなことを言っているようにも感じました。
また来年も行われるようです。
ぜひ行きたいと思います。
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