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2008-10-25

10月25日 千葉

1025千葉市美術館_38
今日は、千葉県内を移動しました。


まず最初に行ったのが、柏市にあるTSCA Kashiwa
以前雑誌で見て以来、行ってみたかったギャラリーです。
ところが、行ってみるとギャラリー内でパーティー的なイベントが行われていて、とてもじゃないけど入れる雰囲気ではありませんでした。
すごくショックでした。
今日まで開催中の矢津吉隆展最終日にすべりこめてホッとしたのに。
家に帰宅後、ホームページを見ましたが、そういった情報は何一つ書いてありませんでした。
時間と交通費をさいて行ったのに・・・。
そういう情報は、早めにホームページにアップして欲しいものです。
困ります。
来年早々東京を離れるので、もうきっと行く機会はないと思います。


重い気持ちで次に向かったのは千葉市美術館
明日26日まで開催中の「八犬伝の世界」展に滑り込めました。
先週行った館山つながりです。
また、地元の夏祭りの八戸三社大祭では、毎年作り替える風流山車が運行されますが、その題材にもよく取り上げられるので、興味はありました。
そういったことから、昔文庫本の小説を買って読破したことも。
行くと、結構観覧者がいました。
ご年配の方はもちろんのこと、若い夫婦も何組か。
南総里見八犬伝は、曲亭馬琴が1814年から1842年までの長期にわたり書き上げた、日本最大の長編伝奇小説。
馬琴は絵も上手で、自分で絵を描いて、絵描きに挿絵の指示を出し、さらに出来上がった絵を見て、物語のイメージを膨らませていたのだそうです。
物語も人気があったことから多数の本が刊行されており、本の装丁がすごいんですね。
絵も綺麗で華やかで、文章のレイアウトも面白い。
さらに、本の表紙もおしゃれなんです。
たぶん、当時のものとしては、すごくポップだったんだと思います。
意外なことに、展示を見ていると作品所蔵者名に「祖父江慎」の名前があったのです。
展示を見ていったところ、最後の現代に生きる八犬伝のコーナーで、展覧会に寄せての文章が寄稿されていました。
やっぱりあの祖父江さんでした。
この物語は、とにかくすごいですよね。
八人の登場人物がいて、それぞれにエピソードがあって、そして八人が集まり悪を倒す。
こりゃ熱中します。
大人気だったようで、その後たくさんの錦絵が描かれ、歌舞伎になり、カルタ、双六、紙で組み立てる立体物まで作られていました。
されに、宝塚の題材にまでなって。
特に、絵は19世紀半ば頃の作品が多く、どれもが面白い。
いろんな場面のを一枚のシーンにおさめた作品も多数ありますし、作品によって同じ場面でも、着ている服の柄が違ったり。
着物の柄も、「犬飼」の文字がただ書かれているのもあれば、背景の建物も、彫刻類がすごく豪華な絵もあり。
もう、昔から何でもアリだったんですね。
そういう、その時代の感覚とかも見れて、デザインとは違う展覧会ですが、とても面白い展覧会でした。


久しぶりに千葉市美術館を見ましたが、こういう建物の保存も、設計された方は苦労されただろうと思いました。
丸の内には、中には外側に昔の建物をただ貼り付けたような保存の仕方も見受けられますが、僕は千葉市美術館のある中央区役所の建物は、良いと思いました。
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