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2011-08-28

高屋敷農村公園

八戸市高屋敷農村公園

「建築家 吉阪隆正が手がけた公園がある」
そう言われ、八戸市の多賀台方面に向かいました。

吉阪隆正は、モダニズムの建築家で、ル・コルビュジエの事務所でも働いていたこともある建築家。
そんな方が手がけたものが八戸にあるとは。
歴史を調べると、いろいろあるものですね。
言われるがままに車を走らせ、着いたのは八戸市市川町の高屋敷生活館
始めて来ました。

その生活館に隣接してあるのが、その公園。
現在は、公園に設置していた遊具(メビウスの遊具等)が一部が壊され、トイレ・バックネット<泣き笑いの迷路>、藤棚が残っています。
八戸市高屋敷農村公園
八戸市高屋敷農村公園
八戸市高屋敷農村公園

トイレは、古くはなっていますが、そのたたずまいはモダニズム建築を彷彿とさせます。
円柱型の建物が二棟、それぞれ高さが微妙に異なるものが、入り口をそれぞれ背にしてならんでいます。
中は両方和式の便器で、天井には丸く穴があいていて、そこにガラスがはめられています。
円柱型の建物から飛び出す排気口に照明もついていて、天井のガラスを通し、中に明かりが入る設計になっています。
手洗いようの蛇口のつけかたも機能的でした。
八戸市高屋敷農村公園

これがバックネット<泣き笑いの迷路>。
ボールが当たると中の部分が回転し、泣き顔や笑顔に変換するものだそうで、地元の鉄工所で製作されたとのこと。
私なんかはこういうものを見ると、ウルトラマンを連想してしまいます。
この公園ができたのが78年。私が生まれた年なので、時代的には近いものがあるのかもしれません。
八戸市高屋敷農村公園

実はこの高屋敷農村公園、Ahaus vol.6のP62〜64あたりにも紹介されています。
竣工時の全景も掲載されていますが、上の写真の藤棚は、時間をかけてここまで立派に成長したのがわかります。
きっと美しい花を咲かせていることと想像できます。

八戸市高屋敷農村公園

公園から見えたこの木も、どこか不思議な光景に見えました。

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コメント2件

  • お鷹ぽっぽ より:

    ここは大昔(50年以上前)の田中公園、湿地帯と小さな溜め池、お宮さん、自衛隊の観測所の有った場所でしょうか?

    • 8honshitsu より:

      (12月21日、内容修正)
      手持ちの資料を見たところ、高屋敷農村公園が1979年5月に完成したこと、この公園が「丘陵地に建つ多賀台団地から急激に落ち込む谷地の沼を埋め立ててつくった約1000坪の新しい造成地」とありました。
      きっとここにある沼が、仰っている「小さな溜め池」なのだと思います。
      それ以上のことは書かれていませんが、きっと記憶にある場所と同じだと推測しました。
      ちなみに、位置的には多賀台団地の下で、国道45号線で百石に向かう途中で右に降りていく集落です。
      地図は下記(高屋敷生活館の隣です。)

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