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2005-03-10

shang-hai story 08 3/4

4時30分、携帯の目覚ましで起きた。


飛行機に乗り遅れてはならない、そう思って急いで身支度をした。
5時、2日前に毛布を貸したおじさんが訪ねてきた。
毛布ありがとう。
私たちも、今日11時にセントレアに帰ります。
じゃあ。
お互い握手をした。
なんかこういうのってドラマのようだな。
荷物をまとめ、部屋を後にした。
フロントは真っ暗だ。
チェックアウトしたいのだが・・・そう思うと、カウンターの向こうで椅子に座って寝ている従業員がいた。
ホテルに滞在中チェックインの時や朝帰りしたときなど、要所要所で対応してくれた若い女性の従業員だ。
これは・・・確実に寝ている。
しかし、起こしてチェックアウトしなければ僕は日本に帰れない。かわいそうだがここは心を鬼にして起こさねば。
早上好♪(ジャオシャンハオ=おはようございます)
僕は優しく言った。
彼女は一回目の呼びかけで起きたらしく、目を思いっきり閉じると、深呼吸をした立ち上がった。
すぐに顔を整え、チェックアウトの手続きを行った。
こいつ、プロだ。
そして、Goodbye。彼女は言った。
Goodbye僕も言った。
さよなら。
ホテルの前にはタクシーが一台止まっていた。迷わず僕はそれに乗り、「Pu Dong Airport(浦東空港)」と言った。
これから空港までの最後の長い旅が始まる。
この運転手とのコミュニケーションは、この旅で一番スムーズに行え、一番楽しかった。
我是日本人(ウォーシーリーペンジェン=私は日本人です)
と言い、
Can you speak English?
そう聞くと、
A little.
そう答えた。
僕も
Me too.
そう言った。
会話は弾んだ。
車は好きか?
本田は?
日産は?
マツダは?
トヨタは?
彼は聞く。
上海は好き?
好きだよ。また来たいね。
僕は東京好きだよ。
ありがとう。
僕はあゆみが好きだよ。
あゆみ???誰だ。あ、あゆみ!浜崎あゆみね?
そうそう、浜崎あゆみ。
へぇ〜。
そんな会話をしつつ、車に揺られること40分、ようやく空港に着いた。
ホテルを出たときは暗かったが、空港に着いたときにはうっすら明るくなっていた。
130元(1900円くらい)、結構かかった。
小銭の紙幣が何枚か財布に残っていた。
どうせ空港でこんな半端な金使わないし、銀行でも大きな金しか換金してくれないから、そう思い、ちょっとだけチップのつもりでちょっとあげた。
彼は喜んでいた。
もしかして僕は間違って大きなお金あげちゃったのかな、ちょっと不安になった。
再会(ザイチェン=さよなら)彼は言い、握手を求めた。
僕も再会と言い、ぎっしり握手をした。
空港で手続きを行い、飛行機の搭乗を待つことにした。
日本人がいっぱいいる。
こんなに上海にいたっけ?
どこからこんなに湧いてきたの?
不思議だ。
飛行機に乗り込むと、日本人だらけだった。
上海に行くときは日本人スタッフがたった一人だったが、帰りはたくさんの日本人スタッフがいた。
修学旅行とか遠足を思い出した。
帰りの機内食も辺鄙なものだった。
中国東方航空が日本食を理解できる日は遠い。
日本に近づくと、アナウンスで今日の成田の気温は2度と流れた。
2度? 朝の気温かな。
そう思ったが、確かに2度だった。
窓の外では雪が見えた。
たった4日日本を離れただけなのに、こんなに寒くなっちまって。
着陸すると、周りの人が携帯電話のメールを受信し始めた。
僕も携帯の電源を入れ、センター問い合わせをする。
2通。
母からと、バイト先の店長からだ。
店長からは、上海旅行まっただ中にメールが来ている。
上海に行ってるって言ったじゃん。
そう思い、メールをあけると明日明後日バイトに入れるか、という内容だった。
入国審査など諸手続を行い、JR成田空港第二ビル駅で電車を待っている間、バイト先に電話した。
明日と明後日9時から18時まで。いらっしゃい。
あり得ない、愛情の裏返しだろうか、そう思ったが、ぼられたのでもっと働かなければなるまい。
日本では過酷な現実がおかえり〜と僕を出迎えた。

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