弘前市_2
弘前公園の敷地南側にある、弘前市立博物館に行きました。
こちらと、その隣にある市民会館も前川國男の建築物。
博物館では、津軽の文化とともに、藩の歴史を展示しています。
「津軽」は、おもしろい。
つがる三味線、ねぷたの勇ましい絵、りんご、古い街並み、津軽塗り・・・。
津軽の文化は独特であり、力強い。
そんな国を作った藩主達の歴史。
展示はそれほど多くはないけれど、また行ってみたいと思う場所でした。
市民会館も入ってみたかったのですが、行った日は、そういう雰囲気ではありませんでした。
残念。
その後、弘前公園の南西側にある禅林街に行ってみました。
曹洞宗のお寺が道路沿いにずらりと並んでいます。
こういう通りは、珍しいと思います。
なかには、六角形のお堂もありました。
弘前こぎん研究所も初めて見ました。
写真を見てこぢんまりした建物だと思っていましたが、本当にそうだと感じました。
前川國男の名で初めて建てた建築物。
70年以上経った今も、新鮮に感じました。
お昼は、yupanquiに行ってみました。
五重塔で有名な最勝院のそば、寺沢川のふとりに建つ一軒家にお店はあります。
(こちらのサイトに詳しい情報がありました。)
前も飲食のお店が入っていて、内装をそのまま使っているという店内は、隠れ家的なお店。
石油ストーブの「シューッ」という音と、料理を作る時の包丁やお皿の音が時々聞こえるだけ。
窓の位置が絶妙で、何でもない街の景色も、これほど美しく切り取っているのは初めてだと感じました。
心安らぐやさしいお店。弘前に行った時は、また寄りたいと思います。
お店を後にして、北上しました。
途中、ダ・サスィーノを探してみました。
いつか、いつの日か、ディナーに行ってみたいです。
ずっと行ってみたかったお店、ステーブルズさんに行ってみました。
こちらでも、いろいろお話しをさせていただきました。
それで思いました。
こちらに限らず素敵なお店は、お店の方の生活者としての視点が鋭いように思うのです。
デザインは学校で学ぶものではなくて、生活のなかから学ぶものだと思います。
生活者の視点で、無ければ商品を企画したり、既存のものでも、小さなところでも満足がいかないところがあれば、生産者に改善案を提案し、ともにつくっていく。
そういうお店の人の想い、努力があるからこそ、お店は魅力的で、扱う商品ひとつひとつも魅力的。
最近、全国のローカル誌を集めるのにはまっています。
装丁がきれいなものもありますが、なかには文字組がくずれていて、デザイナーが作ったと思えないものも結構あります。
でも、そんなことも気にならないほど魅力的だし、内容が「私」の視点で作られていると感じます。
想いは、共通するように思いました。
ちなみに、お店がある建物は登録有形文化財の建物。
どうりで。お店の趣もあるわけです。
3月28日・29日、弘前市、秋田市、盛岡市のお店が、岩手県滝沢村に集まるそうです。
小さく静かな素敵な出逢い。北国で、何かが始まっています。
弘前公園南側にある弘前市役所。こちらも前川建築。
旧弘前市立図書館は、何度見ても印象に残ります。
弘前中三は毛綱毅曠の設計。
何度見ても印象に残ります。
ブナコのお店も始めて寄ってみました。
東京で見るブナコと弘前で見るブナコ。
同じものを見てるのに、違う印象を受けました。
弘前市立病院も前川建築。
久しぶりの弘前市は、新鮮な目で見ることができました。
まだまだ行ってみたいお店や場所があり、魅力に溢れる文化都市だと思いました。
青森県では、青森市、弘前市、八戸市の三市が比較的大きな都市。
それぞれカラーが違っておもしろいです。
ほかにも、下北半島もあれば、十和田市、五所川原、黒石、十和田湖、白神山地と、十分に情報が発信されていないだけで、価値はたくさんある県だと再認識しました。
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