一箱古本市 @ モリブロ
盛岡市で5月31日まで開催中の本のイベント「モリブロ」の一環で、5月11日(日)に岩手県公会堂で行われた一箱古本市に八戸ノ本室も参加してきました。
まずは、来てくださった方、ご購入くださった方、お会いした方に、どうもありがとうございます。
一箱古本市は初めてでドキドキでしたが、どうにか楽しんで終えることができました。
はじめて参加する一箱古本市、「一箱」用に弘前で購入したりんご箱に読み終わった古本を中心に揃え、フンノート等も若干数販売しました。
本のジャンルは、デザイン論、まちづくり、生業、雑誌、「しのそのへ」(リトルプレス)等です。
販売数・額ともにトップの方には全く及びませんでしたが(そもそも競おうと思ってませんでしたが、冊数を聞いて、こんなに売れるんだ、と驚き)、自分としては思いのほか売れました。
そして最後の成績発表の際、思いがけず特別賞の南陀楼賞をいただきました。
デザインに関わる本でまとめたことを評価してくださったようです。
はじめて参加する古本市でこのような評価をいただいたことは、自分への小さな自信にもつながりました。
また、今回実際売ってみることで、次回はこうしようという反省もあり、良い経験にもなりました。
なお、南陀楼賞として、南陀楼綾繁さん関連の著書2冊をいただきました。
本に関わるもので、じっくり読ませていただきます。
この日の一箱古本市終了後には、内沼晋太郎さんと「さわや書店」の田口店長による「街の本屋の逆襲」トークも開催。
僕はイベントに疲れて少しグロッキーでしたが、うつらうつらしつつ楽しませていただきました。
出演者がビールを飲みながら、でもこのようなトークを経験されている方によるトークというのははじめてでしたが、良いですね。
ほろ酔いで饒舌なんだけど、深い話しにもなり、お客さんも飲みながらの人もいるので、時々なごやかな時間もあったり。
内沼さんはじっくり考え、言葉を選びながらお話しされていたのに対して、田口店長はどんどん喋っていたこと、「書店」と「本屋」を分け、本を扱う場を従来よりも拡張して考えているのに対して、「本」そのものや「本屋」に対してよりこだわりや思いがあることが対照的でした。
どちらもなるほどなところはありつつも、お二方ともに本が好きだというのも強く伝わってきて、同じ本が好きでも考えや思っていることが違い、興味深かったです。
イベントの後で内沼さんの著書「本の逆襲」を読んで、内沼さんがどのような視点で「本」を見て考えているか、理解が深まりました。
さて、モリブロは今年で4年目のイベントだそうです。
今回はじめて参加させていただき、試行錯誤しながらも、好きな方が中心となって作り上げるイベントだと感じました。
しっかりまとめる方々はいても、関わる方が平等な関係で助け合っている様子は、出店者で関わっていてもとても心地良いものでした。
縁あって、八戸ノ本室は2013年の秋に、「東北ブックコンテナ」の青森担当を努めさせていただきました。
そのつながりで、昨秋は会津と秋田の本のイベントに行きました。
今回は、いち出店者として参加させていただきました。
本の催しに関わることで、自分の住む街でも、このような市民主体のイベントを行ってみたいという思いが強くなりました。
と同時に、街の作りが違うので、八戸ではどのようなあり方がいいか、そして、何のためにやるのか、やってどうしたいのか、悩む日々です。
でも、いつか本もあるイベントを仲間と八戸でも行い、地元でも小さなネットワークを作っていけたらいいなぁと思っています。
そして、「八戸ノ本室」の名前の由来である、本を通して本質を考える場、デザインの本を中心にした街の図書室を、どうにかしてつくりたいと決意を新たにしました。
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