戦後日本デザインの軌跡
先日、母校である千葉大学工学部工業意匠学科出身者のデザインを集めた展覧会、「戦後日本デザインの軌跡 1953-2005–千葉からの挑戦」に行ってきました。
ただ単に「母校だから」という不純な動機で行ったんですが、いやいやいやいや、大変失礼いたしました。
展覧会として大充実、大満足でした。
千葉大学工学部工業意匠学科(現:デザイン工学科 意匠系)は、1921年に創設された東京高等工芸学校が前身です。
この展覧会では、1950年代から現在までの卒業生のデザインを、2フロアにわたり約400点を展示していました。
会場には街で見かけたことがあるものが多数展示されており、何でもないようなものにまで母校の先輩達のデザインの手がちゃんと入っているとあらためて感じ、とても嬉しく、誇らしく思いました。
こんなものまで、あんなものものまでと、たくさんの驚きと発見がありました。
見たことのあるプロダクトでは、三菱鉛筆の油性ボールペンBOXYや、成田空港のサインデザイン、初代ウオークマン、三菱鉛筆のポスカ、テルモの電子体温計なんかも先輩のデザインだし、ぺんてるの修正液までもそうです。東京都の営団地下鉄のサインや、現行の郵便ポストも、mujiの角紙管ユニットシステムなどなど、ここに書ききれないくらい驚きと感動の連続で、普段見ているものも人の手を感じ、また別の視点で見ることができました。
また、個人名で一般的に名前の通ったデザイナーの方も何名もいらっしゃって、恥ずかしながらこの展覧会で初めて先輩と知った方もいらっしゃいました。
本当に、見ていて嬉しかったんですよ。
会場が千葉市美術館で、東京駅から総武線快速で42分弱、千葉駅から徒歩15分と遠いですが、千葉大意匠科の卒業生・現役生はもちろんのこと、デザイン関係の方にも是非見て頂きたい展覧会だと思いました。
(なお、会場では各展示場の職員の方に一言声をかけると、個人の使用に限り、会場の写真撮影が出来るそうです。)
会期終了の5月28日までに、もう一回は足を運ぼうと思います。
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