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2007-12-02

12/2 「みんなのデザイン」展

川崎市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアムで開催中の「みんなのデザイン –グッドデザインと私たちの生活–」を見て、関連イベントトーク「デザイン・ミュージアムの未来に向けて」を聞いてきました。


まず展覧会ですが、これは戦後日本デザインを見つめ直すものです。
似た展覧会として、去年千葉市美術館で開催された「戦後日本デザインの軌跡」があります。
この展覧会が千葉大学工学部工業意匠学科を軸に構成されていたのに対して、今回の展覧会は1957年に通産省(当時)により設立されたグッドデザイン賞(Gマーク)を軸として構成されています。
展示の規模としては千葉のものよりも規模は少し小さいですが、時代を10年単位で区切り、その時代の主なGマーク受賞製品とともに、その時代を彩った社会背景などを雑誌や写真などを通して紹介しており、社会と密接につながっている工業デザインという視点で見ることができ、とても良い展覧会でした。
展示を見て、簡単にメモを取ったので記します。
50年代 − 戦後復興
60年代 − 政治闘争(たぶん、テクノロジーが急速に進み始めるなか、これからの世の中をどうしていこうか考えていた時代だったのかも)
70年代 − 個の時代(世の中が複雑化するとともに消費者の価値観とニーズの多様化が加速/コンピュータの発展がものづくりの現場を変え始める)
80年代 − 経済成長/バブル(ジャパン・イズ・ナンバーワン)
90年代 − グローバル化(欧米のデザイン先進国では、社会的価値の充実をはかろうという方向へ)
2000年代 − デザインブーム(デザイン雑誌の増加、スターデザイナーの登場、多彩なデザイン展・イベントの開催)
また、これを見て思ったのは、以前トークで聞いたか本で読んだことを思い出しました。
60年代が戦後第一世代で、一生懸命もの作りをしていた時代。
80年代が第二世代で、アメリカ・アメリカな時代。
そして現在の第三世代は、欧米化して、ふと足下みたら自分のところがだめになってて、でも日本を見直したらいいところがいっぱいあった、みたいな。
ちなみに、僕が小学生だったのはちょうど80年代。
スーパーマリオブラザーズやビックリマン、ガチャ消し、ミニ四駆などが思い出です。
私、かなり集めた人間です。はい。
コレクター癖、こだわりが満たされないと気が済まないのは、こういう子供時代をすごしたからかもしれないと気づいた今日。
こうやって見てたら、AIBOとか初代iMac、iPodの発売されたのが21世紀前後だったと思ったら恐ろしくなりました。
サムライがSMAPのCDジャケットは販促などをデザインしたのも2002年だったと考えると・・・。
やっぱり、時々立ち止まって実際のものと対面し、歴史と向かい合う時は必要です。
展覧会のカタログも、充実の内容なのにたったの1200円。
おすすめの展覧会です。
トークは、かなりあつかったです。
テーマは「デザインミュージアムの未来に向けて」ですが、デザインが社会とどう結びついているか、デザインがどのような社会的な役割を持っているかを再認識させられるトークでした。
今の忙しい世の中だからこそ、加速度的に消費サイクルをただただ早めるのではなく、「デザイン」をちゃんと伝えていくことが必要だと感じました。
また、そのためには人材の育成も重要な課題だということも議論されました。
(この人材育成というのは、世の中全体で言えることかもしれませんね。僕は、育成されたいですが。
 来年は、もう一度奮起します)
美術館・博物館だけではなく、デザインミュージアム。
デザインは、生活環境を加工し、改善するものです。
決して消費するものではないです。

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