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2011-08-19

コミュニティデザイン


昨日、コミュニティデザイナーとして活躍されている、studio-L山崎亮さんの講演を聞いてきました。

山崎さんの講演に、ただただ圧倒。
講演時間を最初から最後まで最高潮で、これほどまでにみっちり話したのを聞いたのは始めてでした。
尽きない話し、ひとつひとつが中身の濃い話し。
そして、みんながうすうす感じてるけれど、聞きたくないし実際大きく聞こえてこない、これからの人口減少社会での具体的な話しをズバッと言います。
すでに人口減少が始まっていること、これから公共事業もできなくなるだろうし、更新できない、維持管理すらできない施設が出てくる、空き家が2050年には2軒に1軒くらいになるだろう、などなど。
しかもその話しを悲観するどころか、人口減少先進地にこそヒントがあり、そこから生まれた試みを世界に先駆けて発信することが大事だと前向きな表情で言います。
今が時代の転換点と言われることもしばしばありますが、これまでイメージできなかったものが、漠然とでもイメージできるようになり、しかもそれを前向きに取り組むことにこそ可能性があるように感じるお話しでした。

お話しは、自分の手の内をどんどん見せます。
・まちと人との絆の構築
・家の外に出てきて楽しいことをやってる人が増えれば、街も楽しく見えてくる
・屋外空間を楽しく使いこなす人
・市民ひとりひとりの活動がまちを楽しくする
・戦前は町内会、子供会、婦人会、自治会等、共益型・地益型コミュニティがたくさんあったが戦後は無くなってきて、街を使いこなす主体がなくなってきた。昔のコミュニティに変わるテーマ型コミュニティの必要性
・公共空間を使うために、コミュニティや行政、土地所有者等をコーディネートできる人材の必要性
いろんな地域で、同様に活動できる人材が、もっとたくさん必要だと感じているからだと思います。

普通はデザインや建築空間の問題の見た目にいきがちなのを、もっとソフトの問題に目を向けて対策を考える。
そして、それを行政や外からの提案に任せっきりになるのではなく、その街に住む人が、自発的に何ができるかを引き出し、自分たちで出来るようにすために、外から関わる。
頭で考えると楽しそうですが、そのコーディネート能力は、コーディネートする人の人柄も関わるようなものだろうと思いました。

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