第2回 八戸活版部 部活動ご報告

青森市に行ったり、秋田市に行ったり、グッドデザイン賞ので東京に行ったり、バタバタしてて更新が滞ってました。
ごめんなさい。

さて、と、去る10月24日、活版部の第二回活動を行ったので、その様子をお伝えします。

今回の参加者は2名で活版印刷の見学でした。
かわりに、事前にインターネットを通して活版印刷で名刺を作りたいという方からご連絡をいただいてました。
レイアウト等制作にあたっての作業を詰めており、24日はその本刷りを行い、2名の方にはそれを見学していただきました。



ご依頼下さった方は、青森県のご出身で東京都内在住の「まめ松」さん。
「青森の幸とどけ隊」というブログをお持ちで、都内から青森県情報を発信されています。
活版印刷で名刺を作りたいけれど、せっかくなので青森県で作れるところがないかと探していたところ、私のブログを発見、相談されたそうです。
こういうことは予想してませんでしたので、とても嬉しいです。
とは言うものの、今回のようにブログをご覧になっての活版印刷での名刺制作のご相談は初めてで、正直戸惑いました。
ですから、進め方、値段等含めて、こちらも練習を兼ねて進めさせていただきました。

今回の「まめ松」さん、活版印刷には興味があるものの作るのは初めてとのこと。
私は印刷屋さんとの間に入って調整役をさせていただきました。
特に今回大変だったのはレイアウトです。
活版印刷では、パソコンで作るのと違い制約が多いです。
どんな文字の種類(ゴシック体、明朝体等)や文字の大きさを持っているかは、その印刷屋さんの特徴でもあると思います。
印刷をお願いしている武内印刷さんができることと、「まめ松」さんのご希望との調整が、一番大変でした。
今回は初めてでしたので、私がwordデータで武内さんが持っているであろう文字の種類とフォントサイズの組み合わせでレイアウトフォーマットを数パターン制作。
それを「まめ松」さんに記載情報等を作っていただき、方向性が決まったところで武内さんに組んでいただき仮刷り。
それをまた修正し、本刷りとしました。
こう書くとわかりやすいですが、メールのやりとりは何往復もしています。
それで、24日の本刷りにのぞみました。


OLYMPUS DIGITAL CAMERAさて、24日の活版部の様子です。
仮刷りの後で修正がありました。まず、それを詰めます。
最終判断を私に任せていただきましたので責任重大です。
「まめ松」の位置を少し大きくしてセンター揃いに試してみたいとのことでトライ(右上)。
予想外に良くなかったので左上に戻しました(左下)。
右下は、事前に「まめ松」と名前をゴシック体で刷ったものです。
ここまでを適当な紙で刷りました。
その後、使用する紙で試したのが真ん中下です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERAとにかく、修正したら刷って、見る。本番の紙にして、刷って、見る。
とにかく刷って見る、刷って見る、刷って見るの繰り返しです。

それで、左の写真の違いは「まめ松」の文字の太さです。
一番右が、「め」が少し太いです。
真ん中で「ま」も太いのに変え、一番左は印圧を強くしています(確か)。
写真だと違いがわかりにくいですが、現物だと結構違って見えました。
(写真をクリックすると、拡大されます)
これは何かと言うと、「め」の活字が刷り減っているために太く出るのだそう。
つまり、あまり良い「め」ではなかったんです。
でも、太いのがアジがあるように見えたので、「ま」も同様に太いのを探し、変えていただきました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA左の写真は、本番の紙(今回はハーフエア コットン)で刷ったもの。
右が一番最初で薄いです。
印圧とインクの量を調節したのが左です。
このほかにも、活字によって高さが違うので、その調節を何度も行っています。
それは部分だったり1文字だけとかで、例えば名前の部分は他より強く出てるとか、名前も姓のあの文字は薄いとか。
そういったものを、印刷機と版との間に紙を挟んで調節します。
これはもう職人技ですね。
見ていて思いました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそんなことをやりながら、良い仕上りにできたら、それで本刷り開始。
そこまでは大変ですが、100枚はあっという間です。
刷り終わり、後日「まめ松」さんに発送。
仕上りに満足していただけたとのこと。肩の荷が下りました。

なお、左の写真が今回刷った版です。
この組むのも職人技だと思った次第。
でも、組んでみたいですね。



OLYMPUS DIGITAL CAMERAということで、初の遠方からの制作依頼のご報告でした。
今後も、同様のご依頼があればやらせていただきます。
でもやはり、オススメは活版部 部活動の参加です。
依頼者が実際来てくださるのが、効率の面でも満足度の面でも良いです。
また、印刷の現場を見るだけでも楽しいですし、特に活版では、左の写真のような活字ならではの図形や記号等があります。
こういった文字を装飾的に使いたいとか、絵文字のように使いたい、そのような発想は、現場で見ないと思いつかないと思います。

今後の部活動は、できれば2回制に分けたいと考えています。
1回目で見学し、2回目で刷る。2回目の方が組んで刷る時の様子を1回目の組の方が見学する。
そうするとわかりやすいと気付きました。
少しでもご興味を持っていただけましたら、是非今後の部活動の方にご参加いただければ幸いです。
また、今後も遠方からのご注文にはもちろん応じさせていただきますが、さすがに手間がかかるのが判明しましたので、相応のお値段頂戴させていただきたいと思います。
ご理解いだだければ幸いに存じます。

さて、次回活版部の予定が決まりましたら、またHPでご案内申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


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