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2012-02-12

クラフト見本市2012


さかのぼって記事を更新します。

だいぶ前になりますが、今年の2月1〜3日に行われたクラフト見本市2012を見てきました。
クラフトセンタージャパン主催、会場は池袋の自由学園明日館でした。

行った動機、一番は「クラフト」をもっと知りたかったに尽きます。
というのも、昨今は「クラフト市」が各地でにぎわっています。
私が住む近隣でもそのような名の「クラフト市」が行われました。
そして、開催されれば大勢の人が訪れます。
でも、そのようなイベントとしての市での「クラフト」という言葉の使い方に疑問を感じました。
イメージもありますが、おしゃれな雑貨を作る作家さん、という趣味的な印象が強い。
そういった「クラフト市」は、地域を元気にしたいというような想いで「クラフト市」を自分の街でも、と思っているケースもあって、そういう気持ちに対して否定することは何一つ無いと思います。
でも本来の「クラフト」はもっと地味なもので、自分の作家性を抑え、あくまでコツコツとものづくりを続ける職人なんじゃないか。
趣味でも作家でも雑貨でもなく、暮らしの道具をこつこつ作る、そうやってできたものが「クラフト」なんじゃないか。
では、現代の「クラフト」は?
そのようにあれこれと考えていると、本来の「クラフト」もわからなくなってきたりしました。
だから、クラフトセンタージャパンが主催の「クラフト見本市」は見ずにはいられませんでした。

展示を見て、ひょんなことから撤収もお手伝いさせていただき、その後の軽い打ち上げまでご一緒させていただきました。
そして、いろいろお話しもさせていただきました。
まず、見た自分の感想は、やっぱり展示を見たからって、そう急に理解が深まるものではないというのが素直なところ。
そして主催者側の選ばれた方々も、今回が初回だったので皆さん悩みながらだったということ。
ただ、いろいろなジャンルがあったものの、製作者の暮らしと密接に関わる生業、飾らない暮らしの良品という印象が深まりました。
今はやりの「クラフト市」、僕はどうも抵抗があるのですが、作者自身が直接お客さんに触れ合って説明する、という点は良いと思うんです。
自由学園 明日館

この時の上京では、ほかにも日本未来科学館で「ウメサオタダオ展」を見たり、「印刷のいろは展」で活版、製本体験をしたりしました。
また、銀座の中村活字さん、早稲田の佐々木活字店さんから活版印刷についていろいろお話しをお伺いさせていただきました。

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