toggle
2005-12-12

12月11日のデザイン展巡り

3つの展覧会見てきました。
1,吉村順三建築展
2,LEADING EDGE DESIGN展 “MOVE”
3,「ブルーノ・ムナーリ
 〜もっと豊かに もっと自由に」展

3つともジャンルは全く異なりますが、どれも大満足でした。


jyunzo
1,
上野の東京芸大美術館で12月25日まで開催中の吉村順三建築展は、日曜日というのもあってかすごい込んでました。
僕は、正直に言ってこの方は全然知りませんでした。
すごそうなので、行ってみたのです。
建築の展覧会なので、会場は多数の縮尺模型と写真、図面などが展示されていました。
会場を時代ごとに7つのブロックにわけた展示です。
まず目を引いたのは、落ち着いた昔の住宅と思いきや、斬新なのです。
もちろん奇をてらったのではなく、最適な解をもとめて考えた結果がそうだっただけなのですが、静かな建築の中に、確固たる信念を感じました。
「建築は、はじめに造形があるのではなく、はじめに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない。
そのために、設計は奇をてらわず、単純明快でなければならない。」
「建築の単純化が必要なものを省くことでなされるのではなく、むしろ必要を超えた豊かさを実現する上で図られようとするところに、吉村建築の特色と設計姿勢がある。」
そのことばが心に残りました。
さらに、彼は新しい技術を肯定的にとらえ、自信の建築にも応用します。
彼が設計した建築物は、どこか日本らしさを感じさせつつも、近代的な新しさを感じます。
彼がもし今も生きていたならば、どんな建築物を建てるのだろう、そんなことを想像しました。
スケッチが得意だったこともあり、この展覧会では、実物のスケッチブックや、クリスマスカードも展示されています。
このカードも、必見です。
link:
吉村設計事務所

led
2,
楽しみにしていた展覧会でした。
といっても、内心どうせ雑誌でみたことがあるものを展示しているだけ、そういう思いがありました。
行ったら全くそんなことないどころか、半端じゃなくおもしろかったのです。
tagtype Garage Kit
ゲーム機のコントローラのような文字入力機器。
これを見て、僕はLeading Edge Designを知りました。
来年早々にも、これはガレージキッドとして販売させるそうです。
ガレージキッドゆえ、自分でハンダを使って作らなければなりません。
その利点を活かし、基盤には一つ分の空きスペースを設け、自分で機能を拡張できるようになっているそうです。
Hallucigenia 01
8輪駆動電気自動車の1/5スケール実験試作車
運良く、行ったときに動かしているのを見れました。
車輪が、生き物のように動きます。
真ん中の四つの車輪が横を向くと、車体が前を向いたまま横に走ります。
ムカデのように歩くことも出来ます。
その場で回転して方向転換も出来ます。
子供からおじさんまで、目が点でした。
他にもたくさんありましたが、どれも雑誌では全然わからない、想像以上の感動をしました。
山中さんは、先端の技術をどう活かしたらいいか、見えているのだと思います。
さらなる先端を、デザインの視点から創っている。
電気屋に行くよりも、よっぽど胸がわくわくしました。
車が動くのを見れただけではなく、山中さんご本人も会場にいましたし佐藤卓さんも見に来られていて、良い時間帯に見れたなと、得した気分でした。
link:
Leading Edge Design

BrunoMunari
3,
ブルーノ・ムナーリって、名前は聞いたことあったけど、どんなデザイナーだったかはあまり知りませんでした。
行って、それとなく分かりました。
僕は、「陰と陽」の絵が好きです。
ディック・ブルーナもいいけど、ブルーノ・ムナーリもいいですよ。
なんか、似てますね。
ディック・ブルーナ、ブルーノ・ムナーリ、ディック・ブルーナ、ブルーノ・ムナーリ・・・ほら、わからなくなってきた。
12月18日(日)までです。
link:
Bruno Munari

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA