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2008-11-06

起雲閣

起雲閣 1
起雲閣は大正8年に別荘として建てられ、1947年からは旅館として使われていました。
2000年からは熱海市所有の観光施設として公開されています。


起雲閣 2
門をくぐり、邸宅に入ります。
入ってすぐにあるのは、麒麟という名の建物。
鮮やかな青色の壁の和室は、とてもアヴァンギャルドです。
でも、なぜか落ち着きます。
なぜでしょう。
起雲閣 3
建物は、中庭を囲むように建てられています。
この建物が出来た時は、周囲に高い建物は無く、麒麟の2階からは相模湾が見えたそうです。
残念ながら、現在は海の方向にマンションが建ってしまっていますが、将来的には周辺の景観の整備もして、再び2階から相模湾が見えるようになって欲しいと思いました。
起雲閣 4
ステンドグラスが美しい、玉姫という名の部屋。
日本家屋の本館を中心に、和、洋、中が融合したこの施設。
すごいセンスでドラマチックです。
起雲閣 5
起雲閣 6
この旅館は、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳など、多くの文豪にも愛されました。
客室、客室からの景色を見ながら、宿泊施設時代の起雲閣に思いをはせます。
起雲閣 7
起雲閣 8
起雲閣 9
赤い壁の客室もあります。
こちらも、視覚的にうるさくない。
赤ゆえに、熱いカップルにうけそうです。愛に溢れた部屋、でしょうか。
浴室は、ローマ風浴室と、染殿の湯があります。
後者は、驚いたのが窓からの景色。
外から浴室が見えないように考えられています。
さすが一流だと思いました。(こんなところで思うことでもないですが)
起雲閣 10
この建物を回っていて面白いと思ったのは、廊下です。
結構内装は普通の旅館なんですが、でも違う。
なぜか考えてみると、ただの直線の通路がほとんど無い。
角々していて、変化があるんです。
「先に何があるんだろう」というドキドキ感、ワクワク感があります。
起雲閣 11
起雲閣 12
起雲閣 13


起雲閣 14
起雲閣 15
起雲閣 16
起雲閣 17
起雲閣 18
起雲閣 19
起雲閣 20
起雲閣 21


建物は、市街地の中にあり驚きました。
こんなに道路と面しているのに、壁一枚隔てた先に、こんな豊かな空間が広がっているとは思いませんでした。
起雲閣 22
起雲閣 25
帰る時には日も暮れかかっていました。
そのおかげで、夜の熱海のバス停を見ることができました。
さすが観光地です。
照明がついているだけではなく、足下のブロックも青白く「H」の文字に光っていました。
起雲閣 23
起雲閣 24

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