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2008-06-04

ロストジェネレーション

AERAを読みました。
2008年6月9日号のピックアップ記事は、ロストジェネレーション。
現在25歳〜35歳くらいまでの世代で、2000年前後の就職氷河期のあたりに社会に出た世代のことを言うようです。
僕は、この世代ド真ん中の人間ということになります。


記事は、この世代数名の今までを紹介しています。
ポイントは、意外にも楽観的かつ自立意識が強い、ということでしょうか。
就職氷河期だったので、希望する仕事にもありつけづ、仕事には苦労しているので会社に対する依存度が低い。
だからこそ、自分の身は自分で守る。
会社の中で成長するのではなく、自分で戦略的にどんどん学習して成長する。
お金を払ってスキルを身につけたり、本も沢山読むそうです。
苦境の中だったからこそ身につけた強さを感じました。
僕も、本で紹介されている人にはかないませんが、読む方だと思います。
(最近読んだ本は、
 サヴァイヴ!南国日本/高城 剛/集英社
 幸せって、なんだっけ/辻信一/ソフトバンククリエイティブ
 どちらもオススメです。)
他の同世代のイマを知り、すごく励まされました。
僕も、仕事には苦労した方です。(今も)
今転職活動をしていても、年齢に対してスキルが足りないと断られることがあります。
他の会社で経験してきてね、と。
でも、求人募集を見ていると、ずっと出ている求人募集が結構あります。
新卒は超売り手市場と言われていますが、転職はその恩恵を受けていないと感じます。
ほとんどの会社は、経営が厳しく、人を育てるゆとりがない。
だから、どの会社でも「良い人材がいない」と言っているように思えてしまうのです。
実際はどうかはわかりません。
ただ、10年、20年したら、会社でリーダーシップをとるような、この世代がほとんどいないという可能性もありますね。
そのようなわけで、苦労はしているわけですが、だからこそ得たものもあるわけです。
僕の場合、デザインの業界に関わる方が多いですが、第一線で活躍されている方のお話をたくさん聞いたり、時には一緒にお話をさせていただいたりしました。
会社からも学びましたが、僕は社会からもたくさん学ばせていただいたと思ってます。
また、デザインの展覧会や話題のショップには沢山行けたので、実際に自分の目で見て感じる経験は、たくさんできている方かと思っています。
たぶん、目は肥えてます。
もちろん、良いデザインが必ずしも売れるとは限らないので、そこはこれから学ばないといけません。
また、良い悪いというのも、実際その分野に関わってみてわかることも多々あるので、その部分が僕は非常に貧素だと思うのです。
上っ面の部分でわかるのは、ほんの一部でしょう。
それで、今20代を振り返って思うのは、大学を出て順調に人生を歩んでいてら、この経験は無かったでしょう。
きっと別な人生になっていたし、打たれ弱い人間のままだった。
これは間違い無いでしょう。
だから、20代に得た経験は、僕の財産だと思っています。
もちろん、これから仕事の経験をたくさんしなければなりませんが。
ロストジェネレーション、たくましく生き抜きます。
AERAを読んで、そう思いました。

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