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2007-12-09

12/9 ふたつのムナーリ展

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板橋区立美術館で開催中の生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ あの手 この手と、ShiodomeItaliaで開催中のブルーノ・ムナーリ -しごとに関係ある人 出入り おことわり-を見てきました。


両方ともブルーノ・ムナーリに焦点を当てた展覧会ですが、切り口が違います。
前者は年代順、後者は残した作品をカテゴリーに分けています。
また展示も、前者が展示室を広く使い、時代を追って歩きながら見るのに対し、後者はそれぞれのカテゴリーごとに壁で仕切り、その壁に書かれた文章を読んだあと、裏側に回って作品を見る、という方法をとっています。
ですから、前者はブルーノ・ムナーリという人物を知る展示だとすれば、後者はより専門的な展示内容だと思います。
僕は、まず板橋の方から見ました。
初めて行く美術館でしたが、展覧会の内容だけにデザインに関心のある方の姿も多数見られましたが、ほかにも地域の方の姿もちらほら見られました。
こちらの展示で印象に残ったのは、多数の展示物を見れたこと、また日本とムナーリとの関わりについての展示、そして本の出版を通してデザインで様々な実験的な試みをしていた、ということです。
多数の本を手にとって見ることができたのも、とても良かったです。
後者のShiodomeItaliaは、行ったのが18時頃だったこともあって人はまばらでしたが、それでもデザイン系とおぼしき人が5人くらいいました。
僕は先に板橋での展示を見ていたので、一通りムナーリを学んだ後に、彼のデザインを専門的に深く見れたように思います。
展示の数も少なくはないですが、それよりは、文章を読みながら、彼のデザイン、そして「デザイン」について考えるにはとてもいい展示だと思います。
両方を見て印象に残ったことのひとつは、子供たちにワークショップを行っていた、ということです。
子供に対して関心があり、多数の絵本作品等をデザインしていたことは知っていましたが、子供の感性を育むような活動を当時行っていたということに、デザインで重要なことは何かを気づかされたような気がします。
また、彼がデザインしたのはグラフィックが中心ですが、表現が難しいですし間違っているかもしれませんが、一般的に思われているようなグラフィックデザインで考えること以上のことを考えていたのかもしれないと思いました。
プロダクトデザインや環境デザインとか、ほかのクリエイティブワークと共通する概念を持ってデザインに取り組んでいたというか。
2つとも、良い展覧会でした。
前者は一般800円。
後者は無料です。
板橋の帰り道、美術館の近くに東京大仏の案内板を見たので行ってみました。
東京の大仏は、クロです!
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池袋の全国伝統的工芸品センターにも寄ってみました。
さすが協会がやっている場だと思いました。
でも、もっと活用できる場になってほしいし、もっと欲しいと思えるものが並んでほしいと思いました。

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